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タイムチャージ制について思う

 先日こちらの記事で触れた外注先探しの件ですが,その後無事にいいところが見つかりました。

 ちょっと特殊な分野でしたので,ネットでホームページを見て回り,①経験豊富そう,②ある程度規模があって簡単にパンクしなさそう,③明朗会計,という基準で選んだところにメールで扱い分野の問い合わせをいたしましたら,スピーディーかつ素晴らしい対応で,「この事務所なら」とトントン拍子に話が進んだのであります。

 その対応ぶりには「ああ素晴らしい,ワタクシも見習わなければ」と心底感心いたしました。

 その事務所は報酬体系もとても参考になるものでした。扱い金額による従量制と,事案処理に要した時間で課金するタイムチャージ制を併用したもので,ボッタクリと取りっぱぐれの双方を防ぐ仕組みです。長期案件は3か月ごとに一定金額を請求し,事案終了のときに残金を回収。まことに公平な報酬体系だと思いました。

 ちょうど今ワタクシは本来そんなに難しくないはずの業務に特殊事情がいくつも重なってこんがらがっている事案を扱っておりまして,がぶりぽん事務所では固定料金制でお受けしているので,時給換算したらボランティアになるんじゃなかろうかという危機感を募らせているところでした。その状況でこの事務所の報酬額説明を見て,タイムチャージ制の併用というのもなかなかいいかもしれない,と思えてきたのであります。

 タイムチャージ制は欧米の法律事務所などでは最も一般的な報酬額決定方法です。簡単な事案の報酬は安くなるし,難しい事案は高くなります。とっても公平でありますね。でも,依頼者様にとってはご自分の事案にかかる費用が最終的にいくらになるかわからないという不安があるので,そういう報酬額決定方法を採用する際には,お問い合わせをいただいた際に事案を的確に評価して,素早くビシッとお見積りを出し,おおむねお見積り通りの時間内で事案を処理できることが前提となります。

 とういことはつまり,タイムチャージ制を採用するには豊富な経験が不可欠の要素となる,ということでもあります。どうしてかというと,タイムチャージ制というのは公平な報酬額決定方法であるがゆえに支持されているのですが,同じ事案を処理するにしても経験豊富なエキスパートはサクッと片付けられるのに対し,経験が浅いがゆえに手際の悪いぺーぺーが処理するとやたらと時間ばかりかかることになり,まったく公平な課金方法としての前提を欠いてしまうからです。それに,そもそも経験豊富じゃないと正確なお見積りもできません。

 そんなわけで,ワタクシとしては経験豊富と言えるようになるまではこのまま固定料金制で頑張ろうと思います。もちろんこれは将来の値上げの可能性を否定するものではないことはいうまでもありません。諸物価高騰の時節柄,ワタクシとしても便乗値上げしたい気持ちはきちんとございます。

 ワタクシが経験豊富になる日はいつ来るのでありましょうか。とりあえず,ちゃんとつけないと懲戒される上に罰金MAX百万円にして,厚さ1.5センチの,書士会謹製事件簿が全部埋まった日,と軽く心に決めてみました。その日を迎えましたら,タイムチャージ制を導入させていただきますよ奥さんっ!!

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