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ゲートキーパー法

 今日は県の書士会の研修会に参加しました。その際,きたる3月施行の犯罪収益の移転防止に関する法律,いわゆるゲートキーパー法についてアナウンスがありました。行政書士は一定の業務についてお客様の本人確認を行い,本人確認記録を7年間保存する義務を負う業種に含まれます。

 この法律,目的は犯罪収益の移転(いわゆるマネーロンダリングですね)の防止にあるのですが,手段が会社法分野や土地・金融関係の一定取引を全て追跡可能にする,というものですので,一見して善良な一般人であることが明らかなお客様も影響を受けます。しばらく以前から,銀行や郵便局の窓口に行くと免許証見せないと依頼を受け付けてもらえない,という運用が行われておりますでしょ,アレを行政書士もやらなきゃいけなくなるわけであります。

 お客様にはお手数おかけしますがご協力くださいますようお願い申し上げます。

 行政書士も本人確認の手間がかかるようになるので頭の痛いところです。対面でしたら免許証等を拝見して,コピーをとらせていただけばよいのですが(←これはこれで面倒です),非対面の業務だと免許証等のコピーを送っていただいて,さらにそのコピーに記載されている住所に「転送不要」で文書を送付してその真偽をチェックする必要まであるのだそうです。あああ,面倒くさくて涙が出そうであります。

 コピーをとらせていただいた本人確認書類は個人情報のカタマリですので,保管は当然鍵付き書類ケースであります。泥棒さんに書類ケースを持って行かれたら,行政書士損害賠償責任保険の個人情報漏洩事故でありますが,鍵をつけるなど自助努力をしておかないと保険が下りなかったような気がするからであります。同業者のみなさん,個人情報漏洩事故の特約,つけてますか? つけてない方は可及的速やかに(←「できるだけ早く」をこう言うと賢く聞こえるんだそうです)つけることをご検討なさった方がよいでしょう。

 個人情報保護の観点からは,個人情報が記載された書類は,保存期間経過後きちんと処分するのが鉄則なのはご存知の通りです。なのにこんなヤヴァイ書類を7年間保存ってスゴい負担であります。

 この本人確認記録は行政書士法により義務づけられている事件簿(閉鎖から2年間保存義務あり)とは別物なのでうっかり混同しないようにしないといけません。

 そういえば同業者のみなさん,事件簿はきちんとつけてますか?

 殺人犯がまずは死体遺棄で捕まることが多いように,行政書士が懲戒されるときは,まずは事件簿をつけていないことが切り口になります。先日の聴聞代理権付与の抱き合わせで,罰金もあっと驚く100万円にあがっていますので,きちんとつけるようにいたしましょう。

 このゲートキーパー法について,詳しく知りたい方は,日弁連のウェブサイトにチラシのファイルが置いてありますのでご覧ください。(日行連のウェブサイトには何の資料も置いてないような気がするのはワタクシだけでありましょうか。)

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