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妄想超特急:特定遺贈で遺産債務をパージ(1)

 昨夜就寝中,というか寝入りばなで朦朧としているときに,ふと変なことを思いついてしまいました。このブログは基本的にワタクシの日記兼チラシの裏ですので,以下昨夜の妄想を大展開しちゃいます。

 被相続人が資産を上回る債務を有していたとき,通常であれば相続人は相続放棄をするなり限定承認するなりして損をするのを防ぎますよね。その方法だと確かに自分がもらった財産を上回る負債をしょいこむことを避けることができるのですが,ズルい被相続人は,家族に財産を残しつつ,さらに家族に債務の弁済を免れさせる方法はないかと考えるはずです。

 そこで思いついたのが特定遺贈であります。特定遺贈が包括遺贈や相続と異なる点はいくつかありますが,そのうちのひとつは,包括遺贈や相続では財産と債務両方が移転するのに対し,特定遺贈だと基本的に権利だけが移転する点です。これを利用してなんとかなるんじゃなかろうか,と昨夜薄れゆく意識の中で考えていたのを,起床後首尾よく思い出したわけであります。

 亡夫Aに妻Bと子Cがいたとしますね。Aが次のような遺言を残しておいたらどうでしょうか。

「私の財産のうち,土地・建物・○○銀行××支店の預金・△△証券に預託してある有価証券はCに譲る。その余の財産と全ての債務は妻Bに相続させる。」

 これで妻Bが限定承認すれば,ほとんどの財産がCに移転したうえに亡夫Aの債権者はかかっていく財産を失うことになるんじゃないですかねー。

 しかしですね,そんな上手い方法があれば今頃みんなジャンジャン使っているはずであります。でもそうじゃないところを見ると上手くいかないのでありましょう。なぜ上手く行かないのでしょうか。ワタクシは何を見落としているのでしょうか。後日検討する予定ですが,とりあえずご意見募集中であります。(笑)

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コメント

お久しぶりです
オオワシです

そんな債務あるなら担保権が設定されてないですかね~
担保権設定されてたら財産と債務分けて相続させても、駄目ですよね

あと、詐害行為とかにはならないですか
相続放棄は確か詐害にならなかったと思うんですけど、遺言はどうなんでしょう

ちょっと自信ないんですけど、意見ということなんで書いてみました
間違ってたら教えてください
では

投稿: オオワシ | 2007年9月11日 (火) 13時26分

 オオワシさんこんにちは。お久しぶりです。

 コメントありがとうございました。(^^)

 担保権が設定されていたら債権者は満足を受けられるでしょうね。民法1000条の但書を見ると,遺言の中で第三者の権利を消滅させる請求を遺贈義務者に義務づけておけば,受遺者は負担のない権利を取得する可能性がありますが,この事例だと相続人が抵当権消滅請求をするお金を結局払わなくてはならないことになりますから,債務の弁済を免れる効果は期待できません。

 詐害行為取消権については,新しい記事にワタクシの考えを書いてみましたので,よかったらご覧になって下さい。

投稿: がぶりぽんチョコ | 2007年9月11日 (火) 19時33分

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