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刑事手続体感映画

 今日は注文していたDVD「それでもボクはやってない スタンダード・エディション 」を見ました。この映画は学校の先生方に勧められて学校の友人と見に行ったのですが,そのときとても勉強になるなぁと思ったので復習のために購入しました。ストーリーは主人公が身に覚えのない痴漢の疑いで逮捕され,刑事手続にのせられてサクサクと処理されてしまうという話であります。手続描写の正確さについては弁護士会の折り紙付きであります。

 刑事手続の勉強をするにはいっぺん捕まって一通り体験するのがベストである,という話はいろんなところで先生方から聞かされたのですが,経歴に傷がついてしまうという難点があるのでワタクシはいままでその方法を採用できずにおりました。しかしこの映画を見ることで,捕まるとどうなるかというのを疑似体験できるのであります。実にありがたい話であります。

 刑事手続を勉強する目的でこの映画を見る際には,とりあえず手続の流れのどこに今いるのかを確認し,起こっていることや発言の根拠条文を探す!これが一番エキサイティングかつ身に付く方法ではないかと思います。刑事訴訟法を勉強中の方は是非お試しください。

 ところでワタクシ,この映画には個人的に感慨深く感じたことがあります。それは,無罪判決を書くのは実際には結構勇気がいるということであります。ワタクシは学校の授業で刑事事件の判決を実際に書いてみる,というのをやらされたことがあります。思わず泣きたくなるほど大量の証拠をドガッと渡されて,コレ見て書けというわけでありますが,どうもこれは絶対に有罪だという心証に至らなかったので非常に困りました。

 これだけ証拠がたくさんあるのだから,百戦錬磨のプロならば有罪を導けるはずなのに,ワタクシが素人さんに毛が3本生えたような学生だから証拠構造が理解できずに有罪と思えないのではないか,ととても心配になってきました。結局は証拠を何度も繰り返し検討したあげく,スイマセン,頑張ったんですけどやっぱりわからないデスとでも言いたげな理由を延々と書いて無罪にしました。

 被告人はいかにもやってそうな感じだったので,多分本当はやってるんだろうけど,ワタクシはどの証拠から導けるどんな事実を見落としたのかを学ぼう,と思って課題提出後の授業にのぞんだところ,なんとその被告人は公判中に真犯人が捕まって実際には無罪判決を受けていたのです。いやー,ホントに危ないところでした。思い切って有罪にしないでよかったー!

 ・・・とまあ,小さいながらもそういう経験がありましたので,映画の中で出てくる裁判所の中の人たちの言動には他人事とは思えない感覚を覚えたわけです。あーあ,やっちゃった,でもその気持ち,わかるわかる・・・。

それでもボクはやってない スタンダード・エディション DVD それでもボクはやってない スタンダード・エディション

販売元:東宝
発売日:2007/08/10
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コメント

がぶりぽんチョコさん、こんばんは!
毎日暑いですねー
「それでもボクはやってない」、
裁判の流れがリアルに描かれているというので
前々からすごく気になっていました。
さっそくDVD観てみます♪

投稿: Kiyo | 2007年8月12日 (日) 23時54分

 Kiyoさんこんにちは。ホントに毎日暑いですねー!
 「それでもボクはやってない」のDVDをご覧になったら,その勢いで最寄りの裁判所に傍聴に行かれることをおススメします。こちらは本物ですから,人生観を変えるようなインパクトのある場面に出くわすことがありますよー。

投稿: がぶりぽんチョコ | 2007年8月13日 (月) 14時28分

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