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遺言事項と遺言執行の要否

 今日から6月。がぶりぽん事務所も本格スタートです。でも実際は普段とまったく変わらないんですけどネ。

 さて今日は先日の無料相談会がきっかけで,以前ご紹介したことのある「遺言執行の法律と実務 」で勉強した事を忘れないうちに書いておこうと思います。自分が将来死んだときに,残された家族の間で相続争いが起こらないように,今のうちに遺言書を作っておきたい。というご相談があったとしましょう。

 まず遺言書にもいろいろあるんですよ,ということで,自筆証書遺言,公正証書遺言,秘密証書遺言,と一通り説明した上で,紛争防止という観点からは公正証書遺言が一番明確でいいかもしれませんね,検認も要らないし,などというのが一般的ではないでしょうか。

 ああそうですか,じゃあその公正証書遺言にするとして,中身はどんなことを書けばいいんでしょうか,と相談者。さてみなさん。遺言事項は法定されていますから,プロとしてはキッチリ押さえておかなければなりません。適宜セールストークを交えるのもよいでしょう(笑)。今日はとりあえず話を先に進めます。

 法定遺言事項の説明を相談者にしたとして,次に考えるのが遺言執行の要否です。学校ではあまり気にしていませんでしたが,これは実務ではとっても重要な事ですね。

 たとえば,公正証書遺言をおススメして,その気になってらっしゃる相談者に対し,ついでだからその遺言書の中で遺言執行者の指定をなさるとよいでしょう,その際は是非ワタクシに,などといきなりスケベ心丸出しにしてはドン引きされてしまいます。また遺言執行の要否を検討しておかないと,仮に相談者がすっかり言う通りになって公正証書遺言を作成したとしても,依頼された行政書士が大恥をかく危険があるわけであります。

 つまりですね,法定遺言事項の中には,①遺言執行が必要なものと,②任意的なものと,③遺言執行の余地がまったくないものがあるわけです。③については遺言執行者の出る幕はありません。

 そんなわけで,法定遺言事項の説明をする際には,相談者の財産の内容や家族構成,予定している遺言の内容をうかがいながら,遺言執行の要否の事も織り交ぜつつ,個別具体的に説明してゆくとよいのではないでしょうか。

 

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行政書士(業務関連)」カテゴリの記事

コメント

 ほんとがぶりチョコさんの記事、ロールプレイング的でとてもわかりやすいです。

 行政書士開業準備中の方や行政書士開業したての方向けにセミナーを開いたり、ある程度記事がたまったらメルマガを発行したりするといいと思います。
 最終的には書籍出版へ。そこでがぶりぽんチョコさんのJ.D.が威力を発揮すること請け合い。

 いつか、小野事務所でセミナーを開きませんか?

投稿: ドン・キホーテ | 2007年6月 2日 (土) 05時57分

 ドン・キホーテさんこんにちは。

 貴重なアドバイスありがとうございます。

 ワタクシも行政書士開業したてですから,メルマガやセミナーでお伝えするような「実務経験に裏打ちされた知識」はまだまだです。

 ある程度経験を積みましたら,ぜひ小野事務所のオファーを検討させて下さい。(^-^)

投稿: がぶりぽんチョコ | 2007年6月 2日 (土) 13時58分

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