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著作権登録について調べてみました

 今日は,最近話題の著作権登録について,文化庁のページで調べてみました。著作権というのは別に登録しなくても,作品を作ったときに発生するものです。これを登録することによってどんなメリットがあるのか,どんな著作物が登録の対象となるのか,興味がありました。ざっと読み流した程度ですが,感じたことを書いてみます。

 結論から申しますと,どうやら著作権登録制度というのは著作権を譲渡するときに便利なものであるという印象を受けました。つまり,登録というのは誰でも検索可能な公示方法として機能するので,二重譲渡によって生じる紛争をある程度抑止する効果が期待できるわけです。不動産とパラレルですね。無名な著者から持ち込まれた作品を読んで,これは売れると思った出版社なんかが唾をつけておくのにおススメ,というところでしょうか。

 一方,自分がある作品を作ったが,それを現時点で登録しておくことで,自分の著作権を保存したい,という用途には,イマイチかもしれない場面が出てきます。後日内容を他人にパクられたときにはそのパクった人を訴えたい,となるわけですが,そのとき必要になるのは証拠であります。特に,パクった人が発表する前に,すでに自分が同じ内容の作品を作っていたという証拠が最も重要となりましょう。このようなニーズに応えて,「第一発行年月日の登録」というものが用意されていますが,これを使うには(1)著作物を公表していること,または(2)発行されていること,がまず必要です。つまり,できたてホヤホヤのものや,まだ売れていないもの(目安は50部だそうです)は登録できないのです。

 ワタクシとしては,作品を作ってから,公表や発行に至るまでの間に,一番パクられる危険があるんじゃないかと思うのですがね〜。「こんなの作ってみたのですが,どうでしょう?」と相談を受けた同業者が「読ませてもらうよ」と預かり,「いいんじゃないの?」とかいいつつ返却したときにはすでにそやつの名前で発行の手配済とか。それに証拠なら,登録以外にも方法は考えられます。難易度や証明力はさまざまでしょうけれども。

 そこでワタクシ考えました。そんなときにはですね,公証人に頼んで作品に確定日付を付与してもらってはいかがでしょう。これだと公表は不要ですし,日付の証明力もバッチリという気がいたします。確定日付をもらうには形式要件がいろいろありますから,事前に公証人さんに相談なさるとよろしいでしょう。公証人の相談は,無料と決まっておりますので安心です。日本公証人連合会のサイトは,こちらです。同サイト内の確定日付についてのページは,こちらです。

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